コロナ疲れへのケア
高齢者を襲う「コロナ疲れ」
感染症そのものも脅威ですが、二次障害として問題となっているのが高齢者の「コロナ疲れ」です。感染症に対する恐怖や外出制限によるストレスからメンタルヘルス不調に陥る高齢者が増えています。特に高齢者は引きこもり状態になる可能性が高いので注意が必要です。
どうすればいいか
高齢者は重症化しやすいという事実や政府による対応の遅れなど、連日の報道を見て先行きの見えない不安におびえている人が増えています。気分が落ち込みふさぎ込んでしまい、人と会うことを自ら拒否する人も少なくありません。しかし、孤立状態が続くと体力や免疫力が低下し、重症化のリスクがより高まってしまいます。高齢者の新型コロナウイルス感染症に対する不安を軽減するにはどうすればいいのでしょうか。
周囲が声をかける
まずは、積極的に声をかけることから始めましょう。一人暮らしの高齢者は感染症に対する恐怖や不安から人と接触することを避ける傾向にあります。そのため、家族が電話をしてあげたり、感染症対策をしっかりした上で少しの時間でも一緒にいてあげることで孤立化のリスクが減ります。また、地域の見守りサービスやボランティアによる巡回の際に、玄関先で簡単な会話をするだけでも心が軽くなります。
たまには外出も必要
引きこもり状態が続けば続くほど、外出するのが面倒になってしまいます。できるだけリスクの低い場所、例えば河原や景色のいい場所などを散歩してみましょう。外の空気を浴びて、少しの運動をするだけでもストレスは大幅に軽減されます。外出が難しいのであれば、室内レクリエーションを楽しむという方法もあります。
しっかり食事を摂る
生活の基本である食事にも気を遣いましょう。栄養のあるものを食べることで免疫機能が向上します。また、食事は心をリラックスさせる効果もあります。栄養が足りていないと、イライラや不安感が高まり、マイナス思考に陥ってしまいます。自分で料理をすることが難しかったり、買い物に行くことが不安な人は配食サービスを活用しましょう。
睡眠環境を整える
コロナ疲れで睡眠に異常をきたしている人も多いようです。睡眠不足になると集中力や免疫力が低下します。メンタルヘルス不調を加速させる要因となるため、睡眠環境をあらためて見直す必要があります。部屋の明るさや温度の調整、寝具が身体に合っているかどうかなど、工夫できる点がないか探してみましょう。
連絡先をリストアップする
「もし感染してしまったら」という不安はどうしても拭いきれません。そこで、困った時にすぐに連絡できる場所をあらかじめリストアップしておきましょう。病院や施設、担当のケアマネージャーなどの連絡先をリストアップしてまとめてください。また、家族や知人の連絡先も一緒にリストアップしておくことをおすすめします。
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